131おさかなくわえた名無しさん2013/12/11(水)20:35:14.13ID:zIYL3PHb
昔々、俺が流通関連で働いてた頃の話第三弾。例によってフェイク盛々。
これは本気で詐欺案件。ど真ん中ど直球で受けた瞬間に無言で切れば皆幸せで終わっただろうな的な。
聞いた瞬間に詐欺だと分かる、とても親切なクレームでした。

「商品に髪の毛が入っていた」はよくあるクレーム。
まあ、よくあっちゃ困るけどわりと多いクレームの代表格。
ただし今回のはこれに便乗しちゃった、とある中年男性の末路です。
ちょっと長いのでまずは実際のクレームを書き出します。
かなり昔の案件であることもあり一部セリフには誇張や脚色があります。

「『商品に髪の毛が入っていた』と米国在住の友人から着払いで送られてきた商品の着払い代金5万円と
もう一度良品を送る際の送料5万円と、手間賃5千円を寄越せ」の巻、はじまりはじまり~。








132おさかなくわえた名無しさん2013/12/11(水)20:37:39.77ID:zIYL3PHb
ある日、電話でクレームが届いた。内容は前述のとおり。
受けた瞬間にそれと分かる詐欺案件。けれど「商品に髪の毛が~」とあるからには動かないわけにもいかない。
お客様は何故か住所を言わず、とあるレストランで直接話をしたいと言う。
指定されたレストランは住宅街にあり、こじんまりとした店構え。
恋人同士で来ればさぞかし楽しめたであろう店内で顔を突き合わせるのは男二人。
とりあえず詳しく話を聞いてみた。
何でも米国在住の五十年来の親友が来日した際にうちの商品をお気に召し、お買い上げして帰国されたそうだ。
そして、しばらく経ったある日に5万円の着払いで商品が送られてきて、中を見たら髪の毛が入っていた、と。
胡散くせー、としか思わなかったが、とりあえずいくつか質問してみた。
質問そのいち…送り状か領収書を確認したい。 答え…そんなものは初めから付いてない。
質問そのに…どんな箱に?      答え…捨てた。
質問そのさん…送り主の連絡先は?  答え…知らない。
質問そのよん…運送屋はどこ?    答え…変な外国人が持ってきた。外国の運送屋だから当たり前だろ。








133おさかなくわえた名無しさん2013/12/11(水)20:38:23.35ID:zIYL3PHb
送り状も領収書も持って来てない怪しい外国人に「荷物荷物、5万円」と言われて素直に払った。
開けてみたら連絡先も知らない親友からのクレームだった。着払い代金を返せ。
連絡先知らないけど送り返すから送料寄越せ、手間賃は大負けに負けて5千円でいいよ。

お前、世の中舐めてんのかと問い詰めたい衝動に駆られたがとりあえずコーヒー飲んで落ち着く。
件のおっさんは普通に料理を頼んでバクバク食べてる。
嫌な予感がしたが、案の定食べ終わると同時に席を立ち「明日この時間に金持ってこいよ!」と走り去った。
「ちょっ! 代金代金!」と追い掛けたが店を出るわけにも行かず素直に見送るはめに。
その騒ぎを見ていた店員に「さすがにおっさんの素性は知らないだろうな」と思いつつ聞いてみた。
すると「知っている」という。しかも店員いわく「ウチで働いてるAさんのご主人。家はあそこ」と斜向かいの一軒家を指さす。
お前、いくらなんでも奥さんの勤務先の近所のレストラン指定するとか無いだろ、とあまりの詰めの悪さに頭を抱えたくなったが何とか持ち直す。
しばらく待っていると店員さんがAさんを連れてきてくれたので事情を話した。
「そんなの嘘です! 確かに髪の毛は入ってましたけど主人が電話しておくって言ってたのに、どうしてそんな話に…」








134おさかなくわえた名無しさん2013/12/11(水)20:39:20.72ID:zIYL3PHb
この後は詳しく書いてもアレなので顛末だけを書いとく。
リストラされて腐ってたおっさんはちょっと小遣い稼ぎに今回のクレームを利用した模様。
何か最近公園に寝泊まりしてる人の中に似た顔がいるような気がしなくもない。
「どうして家内に言うんだよー!(´;ω;`)」

奥さんは今回の件を理由にして離婚に踏み切った模様。
「主人の…いえ、元ですね。退職金と家を慰謝料として頂きました(*´艸`*)」

良い子は絶対に真似をしないでね(´・ω・`)








135おさかなくわえた名無しさん2013/12/11(水)20:45:51.44ID:zIYL3PHb
補足
一応、クレーム自体は実際にあったので。
今回は返金処理にするということで奥さんに商品代金とお詫びの品を渡しています。
ご主人の料理代金は向こう持ちなので相殺みたいなものだけれど。








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